降誕節第4主日礼拝順序
○ 前奏
○ 招詞
○ 讃美歌 21-16(われらの主こそは)
○ 日本基督教団信仰告白
○ 主の祈り
○ 聖書朗読 ローマの信徒への手紙11章17~24節 新約聖書P.290
しかし、ある枝が折り取られ、野生のオリーブであるあなたが、その代わりに接ぎ木され、根から豊かな養分を受けるようになったからといって、
折り取られた枝に対して誇ってはなりません。誇ったところで、あなたが根を支えているのではなく、根があなたを支えているのです。
すると、あなたは、「枝が折り取られたのは、わたしが接ぎ木されるためだった」と言うでしょう。
そのとおりです。ユダヤ人は、不信仰のために折り取られましたが、あなたは信仰によって立っています。思い上がってはなりません。むしろ恐れなさい。
神は、自然に生えた枝を容赦されなかったとすれば、恐らくあなたをも容赦されないでしょう。
だから、神の慈しみと厳しさを考えなさい。倒れた者たちに対しては厳しさがあり、神の慈しみにとどまるかぎり、あなたに対しては慈しみがあるのです。もしとどまらないなら、あなたも切り取られるでしょう。
彼らも、不信仰にとどまらないならば、接ぎ木されるでしょう。神は、彼らを再び接ぎ木することがおできになるのです。
もしあなたが、もともと野生であるオリーブの木から切り取られ、元の性質に反して、栽培されているオリーブの木に接ぎ木されたとすれば、まして、元からこのオリーブの木に付いていた枝は、どれほどたやすく元の木に接ぎ木されることでしょう。
○ 説教
メッセージ(牧師説教要旨)
2019年1月20日郡山教会主日礼拝説教
『神の慈愛と峻厳』<ローマの信徒への手紙11:17‐24> 小峰 擁
「かみさまのあいはしみとおる」という讃美歌があります。「かみさまの あいは しみとおる、 わたしたちのこころに ひのひかりのように。……。」と歌います(讃美歌21-171)。この讃美歌は「こどもさんびか」からのものです。カトリック教会の佐久間彪(さくまたけし)神父の作詞・作曲によります。佐久間神父は至光社の国際版絵本なども手掛けておられます。どちらもとても惹きつけられます。
さて、神さまの救いの歴史は人の目には隠され、不思議なかたちで進んでゆきます。神さまによって選ばれたイスラエルの民、ユダヤ人は、神さまになかなか素直に聴き従おうとはしません。かえって神さまに反抗し続けてしまいます。
しかし、神さまは人間のそのような悪い行いをもお用いになって、良いものに変えてくださいます。神さまはイスラエルの反抗によって異邦人の救いをもたらそうとなさるのです。そのことによってイスラエル、ユダヤ人に「ねたみを起こさせる」(ローマ11:14)のです。神さまの救いから遠いと思われていた異邦人を先に救わせることによって、神さまはイスラエルに「ねたみ」を起こさせ、イスラエル、ユダヤ人を奮起させ、最後に救おうとなさいます。聖なる神さまは「熱情の神」(エル カンナー)さまです(出エジプト20:5)。この「熱情」はヘブライ語で「ねたむ」を意味します(「カンナー」)。ここを直訳すると、「なぜならわたしは主、あなたの神はねたむ神であるから、……。」(出エジプト20:5)となります。
つまり聖なる神さまはわたしたち人間に完全な信仰帰依(きえ)を要求される神さまなのだということをいっています。ねたむほど愛する神さま、熱情の愛の神さまです。
ですから、使徒パウロも、「もし彼らの捨てられることが、世界の和解となるならば、彼らが受け入れられることは、死者の中からの命でなくて何でしょう。」(ローマ11:15)と叫ばざるを得ませんでした。
12節あたりから、パウロは「もし…ならば」というような言い方を繰り返しています。訳文には必ずしもあらわれないところもあるのですが、ほんとうにここの部分にたくさん出てまいります(12、14、15、16、17、18、21、22、23、24の各節)。
このような言い方の中にも使徒パウロの心がよくあらわれているのではないでしょうか。このような文脈の中で、パウロはオリーブの樹の接ぎ木のたとえを語るのです。いま野生のオリーブである異邦人が、良いオリーブの樹の枝であるイスラエル、ユダヤ人が切り取られたあとに、オリーブの樹に接がれるのです。このように神さまの救いの歴史では異邦人も、イスラエル、ユダヤ人も、一つのオリーブの樹において交わるのです。イスラエル、ユダヤ人だけでなく、異邦人も、神さまの選びの器とされるのです。
この異邦人の中に実はわたしたちも入ります。わたしたちも神さまの愛と主イエスさまの慈しみにより神さまの救いの中に招かれています。何という恵み、感謝であります。
○ 祈祷
○ 讃美歌 21-484(主われを愛す)
○ 献金
○ 献金感謝 讃美歌21-65-1(今そなえる)
○ 頌栄 讃美歌21-27(父・子・聖霊の)
○ 祝祷
○ 後奏
○ 報告