6月15日 聖霊降臨節第2主日礼拝
聖 書 ヨハネによる福音書 16: 1 〜 15
説 教 「助け主」 小峰 擁 牧師
讃 美 歌 58 342 494
先週の主の日、わたしたちは聖霊降臨日、ペンテコステの礼拝をささげました。
やはり、「かみのいきよ」の讃美歌のことが思いだされます。人間の呼吸の出入りの命の息吹を感じさせるそのメロディー、美しく静かなその歌詞のことが思いだされてまいります。
「かみの気息(いき)よ、 われを医(い)やし、 疲れしこころを つよめたまえ。
かみのいきよ、 われをきよめ、 みかたちの如(ごと)く ならせたまえ。
かみのいきよ、 われに満ちて、 みこころを常に なさせたまえ。
かみのいきよ、 われを活(い)かし、 み側(そば)をはなれず おらせたまえ。」
(1954年版『讃美歌』177番1-4節、なお『讃美歌21』348番,349番の歌詞も参照)
さて、わたしたちのヨハネ福音書14章、15章、16章の「助け主(たすけぬし)」のところは、わたしたちのこころにとりまして、とても慰め深く、印象的なところであります。
わたしたちがその人生の途上にて、悩むときも、悲しむときも、そして苦しむときも、イエスさまの御霊(みたま)である聖霊(せいれい)がそば近く、傍らに呼んでくださり、寄り添ってくださいます。わたしたちの傷(いた)める魂、こころを慰めてくださいます。
ほんとうに、わたしたちの「弁護者」(新共同訳、ヨハネ14:16,26,15:26,16:7,Tヨハネ2:1)であり、「助け主(たすけぬし)」(文語訳「助主(たすけぬし)」、口語訳、新改訳などの同じ箇所、なおルター訳ドイツ語聖書は「慰め主(なぐさめぬし)」;「聖霊(せいれい)」)です。
イエスさまは愛の言葉と思いをもってわたしたちにやさしく呼びかけてくださいます。
「あなた方の心を騒がせるな。神を信ぜよ、そしてわたしを信ぜよ。」(前田護郎訳、ヨハネ福音書14:1)
「わたしはあなた方を孤児(みなしご)のままではおかない。またあなた方のところに来る。」(同上14:18)
「しかしのちに助け主、すなわち父がわが名で送られる聖霊があなた方にすべてを教え、わたしがいったことすべてを思い出させよう。 わたしはあなた方に平和を残す、わが平和をあなた方に与える。……あなた方の心を騒がせるな、気落ちするな。」(同上14:26,27)
神さまは、何よりも、わたしたちの心が、聖(きよ)く、愛に満ちるようにと求めておられます。御霊(みたま)は、わたしたちの心の聖(きよ)めに最も心を注がれます。
そして、神さまのみ名のご栄光のために、わたしたちが良い実を豊かに結ぶようにと、わたしたちの助け手、慰め主となってくださるのです。
そうです。「聖霊は旧約以来父なる神によって準備され、十字架に死した神の子によって万人に与えられる救いのわざとなってゆく具体性をもつ」(前田護郎訳『新約聖書』ヨハネ福音書14:16訳註)のです。
父・子・聖霊なる三位一体(さんみいったい)の神さまのみわざなのです。感謝であります。
日本基督教団郡山教会
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